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安比塗漆器工房日記

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2008年 04月 04日

木目が見える

盛岡での桜の開花予想が4月の13日?17日?でしたっけ??
ということは、安代では4月下旬かな。

もうすぐ咲くのですね。
桜はやっぱり日本人ですもの、大好きです。

こちらの桜は寒さのせいか?
西日本のものに比べると迫力が落ちるような気がしますが、、
きれいなものはきれいです。


岩手にいると、長くつらい冬のおかげで、
春の訪れがとても嬉しく感じられます。
こんなに春って綺麗なんだ、嬉しいものなんだって。
植物たちも短い春夏をせいいっぱい生きるために
すごい勢いで成長します。

岩手に来なかったら分からないままだったことですね。


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さて、先日質問のあった「拭漆(ふきうるし)」について書きたいと思います。

木目が見える_b0111095_182513.jpg


こういった↑木目の見える仕上げのものですが。


お店でもよく聞かれます。
なぜ木目が見えるのか?普通の塗りと何が違うのか。

「拭漆」は、その名の通り漆を拭きとって仕上げます。

生漆をうすーく塗ります。
そしてすぐに拭きとってしまいます。
完全に拭き取るのではなく、表面にはとても薄くではありますが
漆の塗膜を残します。

これを5,6回繰り返します。


こう書くと、とても簡単な作業のようですが、
拭き加減や、拭き残し、ムラなく仕上げるなどなどのテクニックが必要な作業なのです。

木目が見える_b0111095_1882576.jpg


漆まみれにならないために手袋をしての作業となります。
夏場はとっても暑くて、、、、。


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こんな風に稚拙な説明ではありますが、、、
この技法が分からん!とか質問がございましたらお気軽にご質問ください。

by appinuri | 2008-04-04 18:21 | 漆について


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