安比塗漆器工房日記

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カテゴリ:漆について( 34 )


2012年 01月 13日

漆の精製作業の様子です

安代漆工技術研究センターで漆の精製をしていたのでパシャリ。



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精製は、漆の水分を取り、ゴミを取り、撹拌して漆の質を均一にする作業です。
木から採れた「生漆」を精製することで「素黒目漆」を作ります。

「素黒目漆」の質を左右する大切な作業です。


画像は、撹拌し始めたところ。


まだ生漆の乳白色をしていますが、
これを7時間ほど撹拌し熱を加えることで
どんどん飴色に変化していきます。


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↑精製し終わった「素黒目漆」からゴミを取り除いたものです。


飴色の漆の出来上がり。


安比塗漆器工房ではもちろん、
こうして自分たちで品質を確かめながら精製した漆を使って
器を毎日塗っております。
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by appinuri | 2012-01-13 11:52 | 漆について
2011年 12月 09日

上塗り漆の荒濾し

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毎日積もらないにしても雪が降っています。
寒いのはもう分かっているんだけど、何度も言ってしまう。
寒いです!安代!

安代の冬を何年も過ごしていると、
実家(関西)に帰った時に冬がまったく寒くなくてびっくりしました。
コートなんて必要なし!みたいな。
慣れって怖いですね。



さて、今日は上塗り用の漆の荒濾しをしていました。

これは本朱ですが、
上塗り用の漆は、漆の中にゴミ(といっても本当に小さい小さいつぶつぶ)がない状態にしなくてはなりません。
そのために、塗る前々から準備が必要になります。

荒濾しは、濾し紙(和紙)を何枚も何枚も使って漆を絞り、
綺麗にしていく作業です。
これが結構時間がかかる作業で、丁寧に濾した漆は
上塗り直前にまた、濾し紙を何枚も重ねて絞って、ゴミのない漆に仕上げていきます。


この時の、絞られてとろーと落ちてくる漆がとっても綺麗で
毎回ぼーっと眺めていても飽きません。
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by appinuri | 2011-12-09 13:41 | 漆について
2010年 10月 08日

おっきなウルシ展


こんばんわ。

朝晩が寒いので、そろそろ腹巻の出番ですね。



さて、

お知らせし忘れておりましたが、

岩手県立博物館では、
開館30周年記念特別企画展「いわての漆 ~縄文から現代まで岩手に伝わる漆の文化」が
10月2日より開催中です。


古くから人々の暮らしに関わってきた漆。
遺跡出土品や資料、美術工芸品などをとおして
岩手の漆文化をご紹介する企画展です。

展示品は約400点にも及ぶそうです。コリャ 見ごたえあるでしょうねぇ。


さらに、当日受付・聴講無料のセミナー(13:30~15:00)もございます。


10月10日(日曜日) 「うるしの話」
10月11日(月・祝)  「漆の魅力 ~いわての漆工芸」
              「新しい漆製品の開発と可能性」
              「漆のある暮らし」
10月24日(日曜日) 「漆蝋をつくる」
11月 7日(日曜日) 「漆の可能性 ~地域おこし~」

題名だけでも、なんだか興味深い内容で、面白そうですネ。

私タチの師匠、そのまた師匠、と漆界の重鎮の方々がオールキャストで登壇されます!



食欲の秋ですがっ!

芸術や文化の秋も堪能してみませんか?

お時間ございましたら、是非足を運んでみてくださいませ☆
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by appinuri | 2010-10-08 19:19 | 漆について
2010年 05月 26日

スプーン 中塗研ぎ

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先週末は、とっても気持ちのいい青空が広がり、
このまま夏になるんだな~と思っていたのですが、、、、、


今週は打って変わって、、冬に逆戻りするんじゃないかと思うくらい寒いんです。
もう、いいかげんこの気温の激しい変化も終わってほしい、、、。


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↑これは、中スプーンの”中塗研ぎ”をしているところです。
中塗研ぎとは、上塗り前の研ぎの作業の事で、
いつもの研ぎよりも気合の入った研ぎのことです。
(マットな方が研いだところ)

上塗りが綺麗にいくように、凸凹をなくしたり、
細かいところにも神経をめぎらせて研ぎます。


こういった、円形でないものは、ろくろでは研げないので
一本一本手で研いでいきます。

持っているサンドペーパーで自分の爪も一緒に削れて
研ぎの後はいつも爪が変な形になってしまうのでした。



クドウ
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by appinuri | 2010-05-26 09:22 | 漆について
2010年 02月 16日

小判弁当の錆付け

最近ブログの更新が滞っていてすみません。
お久しぶりブログです。


今日は、少しリニューアルした小判弁当について。


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まげわっぱで出来た小判弁当の木地には、
継ぎ目や隙間があるので、そこを”錆”で補修します。

錆は、土と漆を混ぜたもの。
パテのような役割を果たします。


今は少し進化して、錆に弁柄の顔料を混ぜています。
小さいことですが、そうすることで
いかにも錆をつけてます~!!感がなくなります。

木と錆の色味を似せているので。

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これを乾かして、余分なところを研いでいきます。
細かいところではありますが、手の抜けない大事なところ、なのです。
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by appinuri | 2010-02-16 17:36 | 漆について
2009年 10月 29日

塗るだけじゃないんです。


 今日は久しぶりにお重の作業です。
だんだんと、そんな季節になってきたんですね・・・はやいものです。

漆をしっかりと染み込ませた木地に、またまた のり漆がしっかり染み込んだ布を張ります。
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さて、のり漆とは・・・米のりと生漆を良い感じに混ぜ合わせたモノです。
          普通の漆より接着力が強いんですよ。

                                       生漆と糊です
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                                       混ぜると黒っぽくなるんですねぇ
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 布を張るのは、凹みにくくなったり 木地の継ぎ目が時間が経っても
                                  見えにくくする為なんですよ。
この、ひと手間が 大切なんです。

          なかなかの手間仕事です。
それでは、次の工程は またの機会に紹介いたします。
                                               さかな
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by appinuri | 2009-10-29 18:10 | 漆について
2009年 10月 06日

漆うるわし

安代はもうすっかり秋です!

八幡平の山頂はもう紅葉が見ごろだそうで。
研修所の前に植えられている漆の木は、
綺麗に紅葉していました。
(もう、ピークは過ぎたぐらいです)

次の連休は、ちょうど紅葉が綺麗に見れるのではないでしょうか。


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漆は普段、”漉機”と呼ばれる道具で漉します。
これがあると、一人でも楽に漆を綺麗に漉すことができるのです。
(が、この画像には漉機が写ってないですね!)

つーと流れる漆を見ていると、
食い入って見てしまうというか、見とれるというか、
”入る”っていう感覚にとらわれます。


つまり、生の(乾く前の液体)漆は、ほんとーに!綺麗なんです。



安代に来て、7年目。
毎日のように、生の漆を見ていますが
今でも変わらずそう思います。


そして、ちょっとおいしそうにも見えちゃいます。
(本当はまずいと思いますけど)

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by appinuri | 2009-10-06 17:28 | 漆について
2009年 07月 18日

浄法寺産 黒呂漆

先日、樽から漆を出す機会があったのでご紹介します。

お隣の町浄法寺産の漆です。
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今年から、”これは浄法寺の漆だぞ”と分かるように
誰が、いつ、どこで採った漆か記載されるようになりました。

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国産漆は、とてもさらりとしていて柔らかいです。
(中国産の方が少し粘り気があります)

この漆を使って、今新作のお椀を塗っていますよ。
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by appinuri | 2009-07-18 16:45 | 漆について
2009年 04月 08日

漆の苗をいただきました

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今年の初め頃、種を植え、発芽した漆の苗。


まだまだちっちゃいですが、立派に漆です。
こんなに小さくても漆でてくるんですよ。


研修所の方で大事に育てられている苗を
少し分けて頂きました。

大きく育ったら、工房の脇に植えようかと思います。



その昔、工房スタッフが
漆の木で盆栽を作ろうとしていたことを思い出します。
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by appinuri | 2009-04-08 20:20 | 漆について
2009年 02月 12日

黒呂漆の精製

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研修所に行くと黒の漆を作っているところでした。


漆の木から採れた生漆に
鉄粉を混ぜて置いておきます。

そうすることで、化学反応が起こり
漆が黒くなります。


その漆を攪拌、加熱し
水分をとばし、質を均一する精製を行います。


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ばふっと言うとそういう感じで黒の漆が出来上がります。



こういうと簡単にできるように感じますが、
攪拌といっても、丸一日かき混ぜていないといけません。

人の手でするのは大変なので、
今は文明の力を使っています。


画像の漆は、まだまだ白っぽく
透明感がない、精製はじめたばかりの状態です。


夕方頃には透明感がでて、精製完了となります。
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by appinuri | 2009-02-12 19:24 | 漆について