2007年 12月 26日
クリスマスが終わると、年末の忙しさがいっきにやってきますね。 工房も仕事に年末の準備におおわらわです。 今日は、「こくそ」という工程をしたのでそのことについて。 漢字で書くと「刻苧」。 木地屋さんから来た木地には、たまに虫食いの穴や傷、木の節なんかがついているのですが、 それをそのままにしていると、割れが入ったりします。 それを防ぐために、傷を取り除き(つまりは傷を掘るわけですが)「こくそ」を埋めます。 「こくそ」は、簡単に言うと木粉と漆を混ぜたものです。 それを、掘ったところに埋めます。 この作業で、木地の状態を保つことができます。 ↑こくそ埋めをしたところ。 充分に乾いたら、余分についているこくそを取り除きます。 一番上の画像に載っている「ばんんかき」という刃物を使います。 ↑余分なこくそを取り除いたところ。 そして、その上に砥の粉と漆を混ぜた「さび」をつけて、表面を整えます。 この手間を惜しまないことで、長く使われる器が出来るのです。 地味な作業ですが、漆器作りには大切な工程です。
by appinuri
| 2007-12-26 18:01
| 漆について
|
アバウト
カレンダー
展示会スケジュール
※日程など変更がある場合もございます。 詳しい企画展の内容などは随時更新致します。 ++++リンク集++++ 安比塗漆器工房 平泉 翁知屋ブログ 佐秋鋳造所 甘味処たかね 岩鷺護神ハチマンタイラーACTIVE BLOG 人気blogランキングへ ↑↑参加しています。 クリックよろしくお願いします *****おことわり******* こちらで紹介している作品の著作権は、安比塗漆器工房に帰属するものです。作品の模倣、複製、画像の無断使用は固くお断りいたします。 ********************** カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
画像一覧
|
ファン申請 |
||